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お金の歴史について
物物交換(古代)
お金が生まれる前(古代)は、「物々交換」でした。物々交換は相手が欲しい物と一致しなければ成立しません。そのため自分が持っている物を布や米に交換してから、欲しい物と交換していました。(物品貨幣)
物品貨幣・・・共通の価値を持ち長い期間維持できる物として米や布などが使われました。
金貨・銀貨(紀元前10世紀〜7世紀頃)
物品貨幣では持ち運びしづらく、保存も難しいということで、小さくても高い希少価値を持っており、時間が経っても腐らず加工しやすい金貨や銀貨(金属貨幣)が使われるようになりました。
預かり証(17世紀頃)
金属は重いため、大量の金貨や銀貨を持ち運ぶのはとても大変で落とす危険性もありました。そこで、両替商に安全に保管してもらい預かり証を受け取っていました。(両替商は商売上安全に保管する必要があった為、丈夫な金庫を持っていました)そして、預かり証を使い買い物をし預かり証を受け取った人は両替商の元へ行き預かり証と引き換えに金貨や銀貨を受け取っていました。これが紙幣が生まれた瞬間です。両替商は後に銀行に発展していきました。
通貨(1889年)
明治維新後日本は銀行ごとに紙幣を発行していましたが、1889(明治22)年に正式なお金を発行できるのは日本銀行のみとなりました。
キャッシュレス(1963年)
1963年からショッピングクレジットが利用開始されました。そして、プリペードカードやデビットカードや電子マネーやスマホ決済と新たな決済サービスが誕生してきました。新たな通貨として仮想通貨も誕生しました。
ショッピングクレジット・・・一旦クレジット会社に立て替えてもらい、立て替え代金を利用者が分割して支払います。
プリペードカード・・・電子データとして金額が記録されており、支払い時は電子データの金額を元に差し引かれます。
デビットカード・・・銀行口座と連携しており、支払いをすると銀行口座から即時引き落とされます。
電子マネー・・・自分のお金を電子マネーに交換しチャージして使います。
スマホ決済・・・スマートフォンで支払いをします。支払いに使うお金は事前入金かクレジットカードに連携させる等の方法があります。
お金の3つの役割とは?
①価値の保存
お金は腐ることがないので使わない分は保存することができます。
古代では物品貨幣として米などで交換をしていましたが、米には消費期限がありいつまでも保存ができずいつか腐ってしまい食べれなくなることで価値がなくなってしまいます。しかし、お金は腐ったりすることがなくいつまでも保存することができます。
②交換の道具
自分の欲しいモノやサービスがあった場合、お金と交換することで手に入れることができます。
例えば、私は米を持っておりパイナップルが欲しいのに対し、相手はパイナップルを持っているが米は欲しくないという状況では物々交換は成立しません。しかし、お金とパイナップルであれば交換が成立します。このようにお金はモノやサービスと交換する道具として使用することができます。
③価値を測る尺度
世の中にはあらゆるモノやサービスが取引されており、全て値段がついていることで価値を測っています。
例えば、100g18,000円の肉と100g500円の肉(どちらの肉も同じ部位)と言われると、高級な肉と激安な肉の区別が付くかと思います。このようにお金にはモノやサービスの価値を測ることができます。
お金は社会を動かす血液
「家計」「企業」「政府」の間でお金が回る
お金は「家計」「企業」「政府」の3つのグループで回っています。
「家計」は企業で労働した対価として給与を貰います。貰った給与で企業から生活に必要な物やサービスを購入します。
「企業」は家計から提供された労働を元に商品・サービスを提供して利益を得ます。利益から給与を支払います。
「政府」は家計及び企業から税金を集めて公共サービスを提供しています。
お金の4つの機能とは?
①稼ぐ
生活をするには先ずは働いてお金を稼ぐ必要があります。また、お金を稼ぐ方法や働き方等についての知識を身につける必要があります。
②貯める
稼いだお金は将来実現したい目的や予期せぬ出来事の為に銀行口座等で貯めておくことができます。以下に実現したい目的や予期せぬ出来事について例を挙げます。
- マイホーム、バイク、車等を購入する為
- 家族で遊園地に行く為
- 予期せぬ怪我等の治療費の為
③使う
生活必需品や娯楽費などに使うお金の確保が必要です。将来必要なお金を把握し、着実に貯蓄に回しましょう。
④増やす
お金は運用をすることで元手1000万円を1100万円に増やすことが出来ます。さまざまな投資の種類を学び、慎重に投資先を考えましょう。
以上皆さんの参考になれば嬉しいです!